皆さま、明けましておめでとうございます。
今年も頑張ってブログ書いていきますね!
さて、この前、職場の後輩の女の子と世間話をしてまして
ずっと見に行きたかったミュージカルをやっと見に行けることになったとのこと。そのミュージカルが何か聞くと
なんと、エリザベート。
「エリザベートじゃん!任せてよ!超詳しいよ!初めてみるの?ストーリー知ってる?曲とかは聞いたことあるかな?FNS歌謡祭とかでこの前ジェジュンが歌ってたよね?聞いたかな?歌おうか?とーもだちをーわすれーはしない、ぼくはーいまー」
興奮する35歳男性。
こっわ。
明らかにキワモノを見る目に後輩がなっていたのでちょっとクールダウンし、おすすめの曲を伝えて去りました。
その日から、私の頭の中はエリザベートでいっぱいになり、youtubeで曲を聴きあさりました。聴きだすととまらない。
言うならばこんな状態↓
これね、ジェバンニが一晩で作ってくれました。
うそ、35歳のおじさんが15分で作ったよ、パワポだよ、雑コラだよ。
んで、エリザベート依存状態になったので、是非ブログでエリザベートのすばらしさをお伝えしたいなと思いまして。
ちなみに私のお伝えするエリザベートは、宝塚初演版です。ミュージカルの内容・歌詞とはちょっと違うところがあるかもしれませんが、お許しください。
では、私が何故エリザベート ~愛と死の輪舞(ロンド)~にはまったかをまずは説明しましょう。
実は、うちの母は大の宝塚ファンでして。
私が小学生の時は真矢みきさんを推しておりました。
当時真矢さんは花組のトップスター前~なりたての時でして
ハイパーステージ! ハイペリオン!
サザンクロスレビュー
などの花組公演が常に家でも車の中でも垂れ流し状態でした。
どうでもいいけど、ハイパーステージ! ってホントご機嫌なタイトルだよね。自分が演出家なら、怖くてようつけないわ。
さて、真矢みきさんはとても華やかで、またこれらのショーの曲がとてもキャッチーであったことから、当時9-10歳だった私はどれも口ずさめるようになってしまっていたのです。
今考えたらとんだ英才教育。
そんなある日、珍しく母が雪組のビデオを買ってまいりました。
どうやら仲間内で非常に評判がよかったから、買ったとのこと。
そう
一度ビデオで見てからというもの、我が家は空前のエリザベートブームが始まりました。みんなで隙あらば寸劇、合唱。
私もドはまり。なんなら母がいなくて一人で家で留守番しているときもビデオで見るレベル。どんな10歳だよ。
特に好きなのがフィナーレ(下の画像みたいにジェンヌたちがどんどん階段を降りて歌う、ショーのトリ)。
エリザベートのフィナーレは見すぎて、今も最初のエトワールのところから、最後の一路さんのところまで全部歌える。
ぶっとんでる。
ちなみになぜかそのあと小学校6年生くらいからパッタリと宝塚を見なくなって、現在に至っているため、宝塚の知識はそのあとはほぼない。なんでパッタリ見なくなったのかはわからない。不思議。
そんなこんなで、9-10歳にかけてドはまりしたエリザベートについて語っていこうと思う。
なお、エリザベート(宝塚)は、その後死ぬほど色んな組で再演されており、私も96年星組、98年宙組はチェックしている(98年に至っては、新人公演まで生でみた)が、96年の初演が最高なので、今日は初演について語る。
ちなみに今回の記事を書くにあたって、楽天TVで880円払って、1996年雪組のエリザベートをレンタルして観た。
久々にみると、ツッコミどころが満載であった。それについては後ほど触れようと思う。読み終わって興味が出た人はぜひレンタルしてほしい。2時間半、あっという間である。
エリザベート-愛と死の輪舞-(’96年雪組・宝塚) | 動画配信/レンタル | 楽天TV (rakuten.co.jp)
しかし880円。高い。ポンデリングが7個買える。
でも、見ないと手が震えるからレンタルした。今は不思議なくらい手の震えがとまった。
ただ、心は震えている。喉も震わした。
ちなみに全部見るのは超久々(多分15年ぶりくらい?)である。
久々に全部みて、その魅力を再認識した。
まず、第一に訴えたいのは、メンバーの強さである。
主演の一路真輝(トート様)
二番手の高嶺ふぶき(フランツ・ヨーゼフ)
三番手の轟悠(ルキーニ)
轟さん、男前すぎるやろ。演技もすごいから是非見てほしい。
その他、香寿たつき(ルドルフ)、和央ようか(エルマー)、安蘭けい(幼少期ルドルフ)と、あまりに強いラインナップ。一時のレアルマドリードやん。
そしてなによりこの人。
この人、退団後もエリザベートをやり続けて、今年で27年という人生是エリザベートなトップ娘役なのですが、初演は特にすごい。透明感というか初々しさというか。
特に前半最後の登場シーンのオーラは尋常じゃない。
人を見てオーラに度肝を抜かれたのは、この時の花總まりと、美輪明宏くらいである。
この 銀河系軍団が作り出す作品の世界観 たるや。
さて、次にあげられるのは曲の魅力。思わず口ずさみたくなる。
これに関してはyoutubeにいっぱい転がっているので是非聞いてみてほしい。
闇が広がる(これが一番有名)
私が躍る時(好き。ただ雪組初演はこのシーンない)
私だけに
他にもいっぱいいい曲がある。
ただ一つ伝えると
エリザベートみたことなかったら、多分良さはわからない。
…
…
いや、わからんのかい!
というわけで、是非一度880円払って、レンタルして見てほしい。
ポンデリングを1週間我慢すれば見れるから。
まだ見る気になってない?
じゃあ最後に、エリザベートのあらすじを書いていくね。
美人だけどやんちゃガールだったエリザベートが、みんなの前ではしゃいじゃって、うっかり木から落ちちゃって死の淵をさまようところから物語は始まります。多分マラソン大会とかでいきなり先頭ぶっちぎりで走っちゃうタイプのマインドなのでしょう。
その時、黄泉の帝王のトート様(またの名を死)がエリザベートをみて一目ぼれしちゃいます。
なのに、何故かそのまま連れて行かず、「生きたお前に愛されたいんだ」とか言い出します。「死」やのに、承認欲求がえぐい。
「死」のことを好きになるわけないじゃんwww
「どこまでも追いかけていこう、愛と死の輪舞(ロンド)~♪」とトート様が朗々と歌い、最初のシーンは終わります。まさか本人もえらい長いこと、追いかけないといけないことになるとは思ってなかったでしょうね。
ここからトート様のストーカー生活がスタート。
見事元気になったエリザベートは15歳となり、姉とお見合いしにきたオーストリア皇帝、フランツ・ヨーゼフに見初められて、皇后となることになりました。
姉かわいそう。そのあとの親戚づきあい、辛すぎるやろ。
皇后になってウキウキのエリザベートの結婚式に、司祭のフリをして現れるトート様。「最後にお前と踊るのは俺だから」と一方的に歌い倒して去っていく。やばいやつ。誰かつまみ出してくれ
その後のエリザベートの結婚生活ですが、姑の皇太后にしこたまいじめられて、頼みのフランツ・ヨーゼフはぶりんぶりんのマザコンで姑の言うことを最優先するモラ夫。LINE漫画で読めそうな内容。心折れるエリザベート。
そこに現れるトート様。
トート「どう?そろそろ一緒になる?(死を選ぶ?)」
エリザ「いやよ!逃げないわ!私は私!一人で頑張る!」
すっと去るトート様。まだ告られそうにない。
その後、持ち前の美貌とガッツとパワフル魂で、エリザベートはフランツ・ヨーゼフのハートをわしづかんで、姑より自分の言うことを優先させることに成功させます。
つよい。
フランツ・ヨーゼフが全面的にエリザベートの味方をすると宣言したときも、トート様は突然後ろのドアから飛び出してきて歌います。
「お前に命、許したために生きる意味を見つけてしまったー」
「お前しかみえないー-。愛しているー-。えりざべー--と」
と悲しいことを朗々と気持ちよさそに歌って、劇の前半は終了します。
さて、後半も、トート様のストーカーはとまりません。
フランツとエリザベートの息子であるルドルフ(12歳くらい?)のところにいって、「ママは君をほったらかしにしていて帰ってこないよ」「僕が遊んであげるよ」とたぶらかしてみたり
医者のフリをしてしのびこんで、フランツヨーゼフの浮気現場の写真をエリザベートに見せたり
日々一生懸命にいやがらせ。涙ぐましい努力。
フランツ・ヨーゼフの浮気がわかったとき、エリザベートが絶望していたので、すかさず
「今こそ俺んところ来いよ!」
っていうけど
「愛することはできない。出て行って」といわれる始末。
中々告白されない。頑張っているのに。
さて、先ほども出てきたエリザベートの息子、ルドルフ君。小さい頃から両親の愛をあまり受けずに、姑に厳しい指導をうけた結果、「勇気を試すために猫ちゃんを殺しちゃう」歪んだ人格が形成されたのですが、その後はフランツヨーゼフの不倫にぶちぎれて帰ってこなくなった母の不在の中、意外とまっとうに育って、無事成人となります。
これも周囲のサポートのおかげかな?
そんなルドルフ君、ハプスブルグ家が滅亡の危機に瀕していることに気づき、一生懸命なんとかしようと努力します。
ただ、フランツ・ヨーゼフ(父)とソリがあわず、自分なりに正しいことをしているはずなのに、全く父親は聞く耳をもってくれません。皇位継承しないとまで言われてしまう始末。
そんな困り果てているルドルフのところに、長旅でしばらくヨーロッパを周遊していたエリザベートが帰ってきます。
途方に暮れていたルドルフは、エリザベートに助けを求めます。
「二人きりで話がしたかった。僕はママの鏡だから、ママは僕の思い、全てわかるはず。」
エリザベート「わからないわ、久しぶりだもの(真顔)」
ルドルフ「…。打ち明けるよ。最悪の事態になったんだ。孤立無援、誰も助けられない。ママだけがパパを説得できる。助けてほしい」
エリザベート「無理。もう大人でしょ。自分でやりなさい(真顔)」
…
…
つらっ。毒親やん。
ちなみにこのあと、ルドルフは自死します。そらそうだわ。
するとそのショックで泣き崩れるエリザベート (おいおい)。
さぁ、トート様の登場です。
エリザベート「もうわかった。辛いし、あなたについていくわ。「死」を選びます。」
トート「まだ私を愛していない!!!死は逃げ場ではない!!」
…
…
むっず
いざ告白されたら、まだ愛していないからダメって拒否するトート様。むっず。初期ロックマンくらいむずいやん。
まぁこのあとちょろっとあって、ハッピー(?)エンドで終わるんですが、ここらでネタバレは避けときましょう。ちなみに私が一番好きな曲「夜のボート」は最終盤で出てきます。全編見てから聴くと、その切なさに胸がきゅっとなります。
しかし、久々に全部みてみると
トート様はこだわりの強いストーカー
エリザベートは鬼畜母
ルドルフは歪んだ人格になってしまった被害者
大人になって見ると結構しんどい登場人物しかいないな…。
ただ、ホント物語が面白いんですよね。あっという間の2時間半。
ついでに言うと、ストーリー自体が終わったあとにショーがあるんですが、ショーの中盤から後半にかけての一路さんの「私だけに」は、退団する一路さんのために作られた歌詞で、これがまた泣けます。このとき一緒に踊る花總さんも超綺麗です。曲自体は、youtubeでその時の歌詞で一路さんが歌っているものが聴けるので、もしよかったきいてみてください。
(100) Watashi Dake ni - YouTube
以上、今日のブログになります。
…
…
なんだこれ、読み直してみたけど一体誰向けなんだ。
誰が読むんだ、こんなん。わからん。
まぁいいや、手の震えもとまったし。
次回は何について書こうかな。両親について書こうかな。
最後まで読んでくれてありがとな!また会う日まで!じゃあの。