更新日でございます。
前回コロコロコミックについて書いた時、コロコロの漫画はどんなジャンルでも世界大会が描かれてて、各国代表と熱いバトルを繰り広げているなぁと思いまして。
やっぱり世界大会って燃えますよね。
そういえば、昨日からWBCもはじまりましたね。目指すは3大会ぶりの世界一。これからの数週間、楽しみでございます。
というわけで今日のブログでは、WGCについても触れつつ、競技自体の魅力も皆さんに伝えていこうと思います。
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みんな気付いた? 流し読みしていない? WBCじゃなくてWGCやからね?ついてきてね?
そう、ふりかえれば14年前、確か大学3年の時、私は1つの疑問を抱いたのです。
「世の中めちゃめちゃ多くの漫画があるけど、漫画になっていないスポーツってあるのかな?」
実は、9年後の2018年に、水曜日のダウンタウンで、「どんなマイナースポーツも1度は漫画化されてる説」というのが放送されていまして、私の疑問をより詳細に解析してもらっています。
先に水曜日のダウンタウンの内容をさらっとご紹介。
まずは、漫画にされている回数ベスト10のスポーツ。
皆さん、予想してみてくださいねー。では結果発表。
10位:柔道
9位:剣道
8位:ボクシング
7位:バスケ
6位:相撲
5位:プロレス
4位:テニス
3位:サッカー
2位:ゴルフ
1位:野球
10位の柔道でも86作品、1位の野球になるとなんと472作品。
ひょええええ。そして、ゴルフ2位は意外!でも実は幅広い世代がやっているスポーツのため強いっていう納得の理由。
次に、番組で紹介されていた、漫画化されているマイナースポーツたちのラインナップをあげます。
重量挙げ
いやぁ、漫画って奥深い。そして幅広い。
なお、水曜日のダウンタウン調べ、オリンピックの競技なのに漫画化されていないスポーツは
近代五種(射撃・フェンシング・水泳・馬術・ランニング)、バイアスロン、リュージュとのこと。
近代五種wwww 確かにニッチwww
でも陸上十種競技の漫画はあるらしい。
その名も、デカスロン
全23巻。全23巻?…全23巻!?人気作品やんか!
いやぁ、漫画の市場はとても広く、ホントに様々な種類のスポーツ漫画があるんですね。
さて、話が脱線しましたが、2009年に私も同じ疑問を抱き、なんなら私なりに、漫画化されていないスポーツを探して、新たなジャンルを開拓、あわよくば原作者になってやろうかと思いたったのです。
そして私がたどり着いた結論はこれ。
ゲートボール。
そう、2009年時点では確かにゲートボールの漫画はなかったのです(なんとなくお分かりだと思いますが、このあとゲートボールの漫画が発売されます。後述します)。
これはイケるのでは?
そう思った私はゲートボールについて学ぶことにしました。
まずはルールからお勉強。
ルールも知らんのかいっていう話ですが、まぁ知る機会ないよね。
当時の私も含めて一般的な予想としてさ、ゲートボールは、おじいちゃんおばあちゃんの早朝コミュニケーションツールなんだから、きっとシンプルなルールに違いないって思うわけよ。
で、ネットで調べるとね、度肝抜かれるんですよ。
ゲートボールのルールは簡単?ルール改正やコツなどもご紹介 | セゾンのくらし大研究 (saisoncard.co.jp)
暇すぎて死にそうな人は見てみてください。
そしてその複雑さに震えてください。
日本の高齢者がいかにしっかりとしているかわかります。
まぁでも皆さん、どうせ読まないと思うのでざっくり説明しますね。
ゲートボールは 5 vs. 5で戦う30分の勝負です。1-10番に番号がふられて、各チーム交互に番号順にボールを打ちます。ゲートは3か所設定され、打ったボールをゲートに通した上で、最後にゴールに当てることを目指します。30分の試合の中で5人ともゴールしたら、その時点で終了となりますが、ほとんどの場合は全員がゴールする前にタイムアップします。その場合は、通ったゲートの数、ゴールに入った人数によって点数が加算され、点数が多いチームが勝ちになります。
点数が多いチームが勝ち。これが非常に重要でして、ゲートボールがただゴールを目指すゲームじゃなく戦略を重んじるスポーツとなる理由となります。
例えば、相手チームのボールに自分の打ったボールをぶつけると、相手チームのボールをコート外に追い出すスパーク打撃を行う権利が得られます。
スパーク打撃wwwww わざマシーン感wwww
「おじいちゃんのスパーク打撃」
このタイトルの絵本あったら絶対買いますね。
ちなみにスパーク打撃は以下の図の感じで打ちます。
ある程度足腰がしっかりしていないと、足首がスパークしそう。
で、敵のボールをコート外に出すと、そのボールの持ち主は次の打順の時、ゲートを狙うことが禁止されます。つまり相手の進行を妨害できるわけですね。
また、一度ゴールに着いてしまうと、もう二度とボールは打てなくなります。つまり、仲間がいっぱいゴールすると、敵が連続でボールを打てるようになるんですね。中々奥深い。
そんなゲートボールで勝つための基本戦略は以下の通り(wikiより抜粋)。
- まず、第1ゲートを通過し、その後は第2ゲートの周辺に集まる。
- 全員が第2ゲートを通過した、もしくは近いうちに確実に第2ゲートを通過しそうになったら第3ゲートへと向かう。それまでは第2ゲート付近で相手の邪魔をする。
- 第3ゲートを通過したら、25分経過のシグナルが鳴るまで第3ゲートの周辺で相手を邪魔しながら待つ。
- 残りが5分になったらあがりを狙う。
思った以上に戦略性が高い!あついな、オイ!
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自己の技術の研鑽より相手の妨害に重きを置いたルールとなっているのを忌避する者も少なくはなく、近年では高齢者スポーツの主流をグランドゴルフに奪われつつある (wikipedia)
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お、おぅふ。確かに基本戦略が相手の妨害ってコミュニケーションツールとしてはイマイチやね…。
でもこの戦略性の高さ、これは熱血スポーツ漫画に出来そうな気がします。下手したらジャンプ連載いけるのでは!!?
さぁ、ジャンプで連載するためには、やっぱり国際的な知名度が必要です。ゲートボールって世界ではどれくらいの認知度があるのでしょうか?
日本ゲートボール連合のホームページをみると、55か国でゲートボールが行われており、特にブラジル・中国・韓国などで盛んにおこなわれているようです。
そして、スポーツ漫画といえば、そう!
世界大会。
もちろんゲートボールにも世界選手権があります!
そう、みんなご存じWorld Gateball Championship、WGCです!!やっとブログの最初の方のWGC、解明したね!スッキリ!
調べていた2009年時点では第9回大会まで開かれており、日本のチームが4連覇しておりました。最強ニッポン!!
「スポーツ漫画になっていないスポーツ」「戦略性に富むルール」「世界大会もある」。もう完璧ですね。漫画化できる!当時大学三年生の私は激しく興奮しました。
となると、次は具体的なストーリーです。
ですがその前に、今回ブログを書くために14年ぶりに調べた直近の世界大会の結果を見てみましょう。
コロナの影響で、最後の世界選手権は2018年(通常4年に1回)。
日本代表は以下の3チーム。
●広島楓(平均年齢25.5歳)
広島市の20代中心のチームで、2011年の第28回全日本世代交流大会第3位のほか、全国ジュニア大会入賞経験を持つメンバーが在籍。公式国際大会では、2016年の第7回アジア選手権大会でトーナメント戦進出。
●健祥会(平均年齢39.3歳)
社会福祉法人健祥会グループの職員チームで、日本ゲートボール連合主催の公式大会でグランドスラム(全日本選手権、全日本世代交流、全国社会人、全国選抜各優勝)を達成している。公式国際大会でも、第8回世界選手権大会第3位の実績を持つ。
●新潟(平均年齢74.6歳)
前回の第11回大会の開催地・新潟県から出場する、70代中心の県選抜チーム。世界選手権大会、アジア選手権大会の公式国際大会への出場経験を持つベテランメンバーが揃う。
やだー、すっごい老若男女ー! 高齢者チームはチーム名も県選抜であることをいいことに県名そのまま!最高よ!
老若男女が同じ土俵で戦える!ユニバーサルスポーツ!
くそ強いじいさんが出てくるってのも、すごいジャンプっぽい!
日本ゲートボール連合のホームページを見ると、この大会のみどころが以下のように記載されていました。
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4年に一度の世界選手権、今大会10ヵ国・1地域64チームが参加し、ブラジル・サンパウロでは1988年の第3回大会以来、30年ぶりの開催となります。ゲートボールは5対5で対戦する、技術と戦略がものをいうスポーツです。年齢、性別、体力差に関係なく、誰もが同じフィールドで競技できます。今大会最年少11歳・最高齢89歳(ともにブラジル)と、幅広い年齢層の選手が出場することからも見てとれます。
前回2014年開催の日本・新潟大会では、スピーディーな試合展開を繰り広げた中国のチームが優勝しました。今大会、中国勢が3連覇するのか、地元ブラジル勢が地の利を生かして上位に食い込むかが見どころです。前回大会では、日本は準優勝が最高位。第9回大会での優勝以来、12年ぶりの王者奪還を目指します。日本でゲートボールが誕生して70年が経過しました。今や世界55の国と地域に広がりを見せ、“Gateball”ならではの戦略的プレー、チームプレーとしての魅力が世界各地で伝わりつつあります。
今大会には、日本代表3チームが出場します!出場チームの活躍をご取材いただきますよう、お願い申し上げます。
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ん?日本より中国がつよいん? ブラジルも?
ってかブラジル、11歳~89歳参加してるんや、ユニバーサルすぎへん?エルモやん。
にしても、WGC、見どころ読んでるだけでワクワクしますよね。
で、結果をみてみました。
優勝は、ニッポンカントリークラブ!!
うぉぉぉぉぉ!!!ニッポーーン!!!!
12年ぶりに!! 発祥の国ニッポンに!! 世界一の座が!!
ニッポンカントリークラブ(BRA)
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BRA?? ブラ…ジル?
そう、優勝はブラジル代表、ニッポンカントリークラブでした。
ちなみに2-4位は中国のチーム。
日本の3チームはなんと全チーム予選落ち。私がチェックしていない10年の間に、最強ニッポンは失墜し、世界の強豪国に飲まれてしまう形になっていたのです。
「スポーツ漫画になっていないスポーツ」「戦略性に富むルール」「世界大会もある」にくわえ、「日本は昔世界一だったが、世界大会で日本は10年以上優勝出来ていない」
ますます漫画化できそうですね。
というわけで、原案:2009年の私、改編:2023年の私で漫画の原案を妄想してみます。
タイトル:「ゲートボーラーQ」
ストーリー:大門 球(おおかど きゅう)はスポーツ万能の高校1年生。ある日、祖母の家に遊びに行ったとき、亡き祖父 、大門 球道(おおかど きゅうどう)の遺品であるT字スティックを見つける。そう、亡き祖父は、ゲートボールを世界に普及させたレジェンドだったのだ。ひょんなことから地元のゲートボールチームに入った球は、祖父が亡くなる前に願っていた「日本の世界一奪還」に向けて、様々な強敵と戦い成長していくのである。
……天才やん。ジャンプに売り込んだろかな。
ムキムキのおじいさん(亡き祖父の良きライバル)とかさ
謎の留学生、ストリート育ちのライバル、感情をもたないゲートボールサイボーグ みたいな各国代表出してさ
興奮するよね。
どうですか?ジャンプ編集部さん?連絡お待ちしています。
んで、今回ここまで妄想してたんだけどさ、実は調べると2011年にゲートボール漫画が販売されてたんだよね。
そう
ゲートガール。全1巻。
みんな気づいたかな?表紙の絵、なんか違和感あるよね。
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画力がゲートボールの魅力に追い付いていない!
内容が入ってこない!!
ちなみにこの漫画、LINE漫画で全8話中の5話を無料で読めるんですが、ストーリーも……HAHAHA~。
というわけで、まだゲートボール漫画はブルーオーシャンな気がします。マジで原作者として書いてみよっかな。
ちなみにここまで読んだそこのあなた?
ちょっとゲートボールしてみたいなって思ったでしょ?
70歳になったらみんなで集まろうよ、公園にさ!!
やろうよ、ゲートボール。 スパーク打撃しよっ?
そんなこんなで今日のブログはここまで。
なんとなくやけど、ルールのところで読むのやめた人いそう。
ではまた来週。じゃあの。