というわけで更新日。
皆さん、漫画は好きですか?
前にブログに書いたように、我が家は昔ゲームや、一部のテレビが禁止されていたので
スタッカートの権化 - つれづれ草のクリームパスタ (hatenablog.com)
代わりに、比較的規制の緩かった漫画が一番の娯楽でありました。大学時代や社会人独身時代は、暇な日は漫画喫茶にこもって色々な漫画を読み漁り、新しい面白い漫画が出ていないか探したり。
なので、今でも、仕事や家事・育児などが一段落ついたら、ゲームやテレビではなく、アプリで漫画を読んで休憩しています。
ほんと、アプリが主流化したことで、ちょっとした空き時間・移動時間に漫画を読むことが出来て助かりますよね。漫画がますます身近になった気がします。
でもやっぱりちょっとした空き時間に漫画喫茶に行った時、紙媒体の漫画を読むと、「あぁ、紙媒体っていいなぁ」って思うんですよね。きっとこれはもう世代の問題な気がします。
というわけで、漫画について色々雑談していこうかしら…
…
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いや、対象広すぎん?漫画って30万作品くらいあるらしいよ。まとめんの無理じゃない?とっ散らかるやろ、これ。
んー
じゃあ、、、皆さんのNo.1漫画って何ですかね?
そう、中々No.1って決めるの難しい。まぁ自分自身のNo.1漫画はともかくとして(言わないんかい)、我々30代後半~45歳くらいの世代なら、やっぱりこれが一般的にはNo.1なのかなというものがありますよね。
そう、それがこちら。
星のカービィ デデデでプププなものがたり
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冗談やんか。
いや、星のカービィもコロコロで連載されてて皆読んでた名作と思うけど。
でも流石にNo.1ではないかな。
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デデデでプププなものがたりってどういう意味!?
これ、小さい頃からずっと思ってたんですよね。
デデデでプププなものがたりって抽象的すぎません?作り手の意図伝わりませんよね。
何がデデデで、どこがプププなのか。すごいコロコロっぽいノリのタイトル。
さて、話がそれたので、本題にいきましょう。
私たち世代のNo.1漫画はこちら。
…もういいって?
コロコロこすりすぎ?俺のビー魂、垣間見れた?
ちなみにそんな私が以前コロコロの名作に関して書いたブログがこちら
世界征服と美化と時々フィーッシュ - つれづれ草のクリームパスタ (hatenablog.com)
コロコロコミックの魅力を知りたい人はこのブログ記事も是非読んでね。
じゃあ、本題にうつります。我々35-45歳世代のNo.1漫画はこちら!
そう、ドラゴンボール。
ここまで長かったけど、今日のテーマはこちら!
「ドラゴンボールがくれたもの ~ある意味俺らがZ世代~」
今日はドラゴンボールがいかに素晴らしいか、そして我々の世代がいかにドラゴンボールに脳みそを洗脳されているかを語ります。
さて、先日作者の鳥山明先生が亡くなりまして、非常に寂しい思いをされた方も多いと思います。鳥山先生の死に際して、改めてドラゴンボールを振り返ってみると、発行部数(全42巻で2億6000万部)、全世代への認知度、そして何より読んでいる時のワクワク感、どれをとっても我々世代にとってはやっぱりドラゴンボールがぶっちぎりNo.1漫画だなぁとしみじみ思いました。
ドラゴンボールの何が魅力的なのか?
まず何より私がお伝えしたいのは(みんなも知っていると思うけど)、その画力なのよね。
例えばこの龍、シェンロンというキャラクターなんですけど、40年前の絵と思えないですよね。立体感、細かさ、構図、いずれも神がかっています。
この絵とかもすごいですよね。架空の生き物が架空の乗り物に乗っているのに、すごい繊細かつポップで可愛い1枚。
バトルシーンも躍動感にあふれています。
とにかくコマ割と構図、表現力がつきぬけてて、最近のアニメ映画をみているような錯覚に陥ります。
ちなみにストーリーはこう言っては何ですが単純で、
強い奴出てくる
↓
孫悟空(主人公)頑張って、やっつける
↓
もっと強い奴出てくる
↓
孫悟空頑張って、やっつける
↓
もっと強い奴出てくる
の繰り返しで、特に衝撃を受けるようなサプライズとかもありません。
ある意味王道ジャンプマンガ。
でもホント自分が小学生の時は超ハマって、漫画はもちろん、毎週水曜日19時からのアニメも楽しみで仕方なかったのを覚えています。アニメをみて、次の日は学校で一通りドラゴンボールの話で盛り上がって。楽しかったなぁ。
誰もが漫画を読み、誰もがアニメを楽しんだドラゴンボール。
もう我々世代は脳みそがドラゴンボール漬けになっているといっても過言じゃないでしょう。
脳みそがドラゴンボールの浅漬け状態の私たち、冷静に考えると今もほんのりドラゴンボールの呪いにかかっていると思います。
その呪いについてもふれていきましょう。
①「なんでもすぐドラゴンボールで例える呪い」
これはマジでそう。特に男。こわいくらいすぐドラゴンボールに例える。
ハイツ友の会にネタにされそうなレベル。
西野「なぁ、なんで男の人って何でもドラゴンボールに例えはるんやろか」
清水「ほんまな…。」
西野「クリリンのことかー!! これはクリリンの分!! とかいうてな」
清水「……クリリンって誰やねん」
…
…
想像以上にしっくりくる!!誰か、ハイツ友の会にドラゴンボールネタ作るように言ってくれ!!
にしても、ホント我々世代は隙あらばドラゴンボールに例えたり、うまいこと言おうとする。
一番の代表例はさっきも記載したこのセリフである。
これは、大親友のクリリンを敵であるフリーザに殺されてしまったあと、フリーザの「いいだろう、今度はこっぱみじんにしてやる、あの地球人のように!」というセリフにすんごいブチギレた時の悟空の名言なのだが…
まぁ日常で使われる「クリリンのことかーっ!!!」へのアンサーソングは、「クリリンではない」の一択だよね。
周りにそうクリリンはいない。
「いいだろう、9回裏に打ち崩してサヨナラしてやる。あの広島の抑えのように!!」
…
…
…
そう、これは栗林のことである。
どうでもいいが、栗林は子供のころのあだ名がクリリンだったらしい。
そりゃそうなる。彼もまたドラゴンボールの呪いの被害者だ。
あとよくあるのは、「永遠の二番手=ベジータ」「雑魚に負ける残念なやつ=ヤムチャ」みたいな例え。ここらへんも、我々世代は隙あらば使ってしまう。
この呪いの根本、何より我々の一番よくないところ、それは、「ドラゴンボールはNo.1漫画だから、誰にでも通じる共通言語」であると思っているところにある。そして実際、結構通じてしまうので、魔法にかかったように、「何でもドラゴンボールに例えたがるマン」になるのだ。
まぁ正直なところ、ドラゴンボールは結構な確率で相手にネタとして通じる。だからこそ、孫悟空の声優のモノマネ(野沢雅子)やベジータのモノマネだけでご飯を食べれている芸人さんが存在するのだ。
アイデンティティの田島さんは芸人として十分な力があるのは確かだが、この5年くらい、野沢雅子の姿しかみていない。ベジータ芸人のR-藤本さんは、逆にベジータ1本でずっとやっているが、大喜利など平場が強すぎて、普通にテレビに呼ばれている。
彼らのYou tubeはとてもじゃないけどドラゴンボールをみていないと理解できない。それでもチャンネル登録者数は88万人とかなりの数である。確かにドラゴンボールはそこそこ万人に通じる共通言語なのだ。
しかも最近ドラゴンボールはリバイバルされているせいで、今の小学生~大学生あたりも余裕でドラゴンボールのストーリーを知ってしまっている。
なので、きっとこれからも、すぐドラゴンボールでうまいこと言ったり、例えを言ったりする癖はなおらないのであろう。恐ろしい魔法にかかったものである。
さて、もう一つくらい呪いを紹介しておこう。
②「とてつもなくマイナーなキャラについて語りたくなる呪い」
これも①に近いのだが、ロジックとしては以下の通りになる。
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ドラゴンボールは誰もが愛していて、誰もが知っている共通言語だ。
↓
自分はドラゴンボールを愛している。他の人との差を見せつけたい。
↓
自分はこんな細かい知識まで知っている。これこそが本当の愛だ。
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小学校時代の物知り博士系のやつのロジックは基本的に全部これである。要は自身の愛を、重箱をつつく知識の豊富さで示そうとしている訳だ。
多分に漏れず、小学校時代の私も、ドラゴンボールに対してこの姿勢をとった。周りとの差別化をはかるために、手っ取り早いマイナー知識に走ったのである。
例えば、これだ。
Mr.サタンという一般世界の格闘世界一のキャラが放つ、必殺技の名称である。
この名称をとりあえず、暗唱できるようにした。
…
…
キングオブ だからなんやねん案件。
大体こういうのを覚えようとするやつは、そのあと阪神の応援歌全部ソラで歌えるようになって、ピカソのフルネームを覚えて、友達に披露するのである。
でも小さい頃の記憶はすごくて、未だに何もみずに、サタンミラクルスペシャルウルトラスーパーメガトンパンチっていえる。
…
…
だからなんやねん。
次にたどりついたマイナー知識がこちらである。
「全42巻の中で1回しか名前が出てきていないキャラの名前」。
こういうキャラ、ちょいちょい存在するのだが、その名前の表記がより小さいコマであるとその知識の付加価値が高まる。当時小学生だった私が、これはとっておきだなと思った2人の登場人物を紹介しよう。
アプールと
バリー・カーンだ。
アプールは、フリーザ軍の配下で、実は漫画中にちょいちょい出てくる。が、名前が出てくるコマは1コマだけである。実世界にもいる、顔はわかるけど名前は知らない知り合い的な立ち位置のやつだ。今後すれ違う時に会釈しちゃいそうである。
一方、バリーカーンはもはや本編に本人は登場しない超レアキャラだ。
彼は魔人ブウが女性を襲った時に、女性が持っていた雑誌に載っていた俳優である。
ちなみにこのシーンで魔人ブウはバリーカーンみたいな顔でチュウをせまって拒否される。そりゃそうだ。
…
…
どうよ? このマイナーキャラ?マイナーすぎでしょ?雑誌の1コマにしか出てないんやで?やばない??
子供の頃、バリーカーンを知っている友人は周りにいなかった。そう、確かに私はマイナーキャラの知識で、ドラゴンボールへの愛を証明したのである。我ながら努力の方向性を間違えたオタク気質でとても芳しい。
時はたって約20年弱後。
ドラゴンボールの正式な続編でありアニメオリジナルストーリーであるドラゴンボール超が放送されはじめた。
そして、その中のお話でなんと
バリーカーンが、有名俳優として出てくる回があったのだ。
その時ネット界隈は少しざわついた。あのバリーカーンがちゃんとキャラクターとして本編に現れたからだ。
そんな中私は気づいてしまった。
「このアニメでバリーカーンを抜擢した人は、自分と同じ呪いにかかっている人だ…」
「アニメの制作者が、原作に対して深い愛をもっている証明として、バリーカーンを利用したのだ…」と。
一瞬で作り手の気持ちがわかった。そう、我々世代は作り手になってもなお、ドラゴンボールの呪いにかかっているのだ。本当に恐ろしい影響力である。
ちなみにバリーカーンやアプールを知っていて、社会人になってから得したことは何一つない。そりゃあそうである。
清水「バリーカーンって誰やねん…」
だからだ。
とりあえず今日このブログを読んだ人は、明日男性の同僚もしくは夫、恋人、友達にバリーカーンとアプールについて聞いてみてほしい。もし知らなかったらドヤ顔で教えてあげてほしい。そうやって呪いは伝染していく。
ちなみに話はかわるが、この秋ドラゴンボールはまた新作アニメが出る。
ドラえもん、サザエさん、ちびまるこちゃん、クレヨンしんちゃんのようにドラゴンボールも世代をこえてこれからも受け継がれていくのだろう。
きっといつか息子たちもドラゴンボールにはまる。その時を楽しみに、アプールとバリーカーンの名前は覚えておこうと思っている。
…
…
まぁ知ってたからなんやねんって話やけどな!
ここまで書いたら、久々にドラゴンボール全巻読みたくなった、実家に読みに帰るか。うん、そうしよう。
というわけで今日のブログはここまで。
次はまた2週間後か3週間後か。あと3つ、何かこっかな。
ここまで読んでくれてありがとう。じゃあの!