つれづれ草のクリームパスタ

30代半ばのおじさんが日々の出来事をつれづれなるままに書きなぐったブログ

夢は全力で手を伸ばした1ミリ先にある

というわけで更新日。

振り返ること12年前の夏、もうすぐ訪れる社会人としての日々から現実逃避すべく、私は一つのコンテンツにはまった。

 

そう、AKB48

 

というわけで今日は私が2011年夏から2015年くらいまでハマったAKB48について語ろうと思う。ネタ成分は少なめで、本気であの頃のAKB48の魅力を語りたいと考えている。

 

みんな、一緒にあの頃に戻ろうね。

 

2011年6月、私はネットサーフィンの中でAKBと出会った。

AKB48のブームは2010年にきていたのだが(ポニーテールとシュシュ→総選挙→ヘビーローテーション)、私は別にアイドルに興味はなかったし、歌もまぁ一般人程度に知っているのみであった。

好きなAKBはと聞かれたら、「まぁマリコ様かなぁ」というくらいのくだらない凡夫。くだらない凡夫は言い過ぎ。凡人。

 

ところが、AKB関連のコンテンツに触れるようになってからたった1ヶ月で私は…

とこしえの帰依を誓ってしまったのである。

 

なんで私がAKBに!?

 

55段階個別指導? 科目別能力別授業?

 

いや、違う。四谷学院ではない。

 

どうでもいいが、四谷学院の体験談は、普通にジュンク堂に売ってたりする。

何でこの本がジュンク堂に!?    やないで、ホンマ。

四谷学院以外のやつ、買わんやろ、知らんけど。

本だけ読んでノウハウ身に着けたろ みたいなやつ、いる?

 

まぁいいや。話戻すね。

 

私がAKBにハマった理由は、それこそ55個くらいある(適当)けど、一番は、その「生々しさ」だと思っている。

 

私は30代半ばなので、それ以前のアイドルといっても、モーニング娘。松浦亜弥くらいからしか知らない。モー娘。も、オーディション番組で選ばれたアイドルであった。ただまぁ、ガチンコファイトクラブとかを思い出してもらえばわかると思うが、この時代のテレビはあくまでshowで、そういう意味では真の生々しさはなかったのではないかと思う。

 

あややモー娘。(石川梨華が好きだった)がテレビに出てたら見ていたし、曲も聞いていた。ただ、あややにしろ、モー娘。にしろ、我々は芸能界が作り出したコンテンツを楽しんでいるに過ぎず、彼女たちは気軽に会いにいける存在ではないし、自身の力で彼女たちの人生が変わるわけでもなかった。

彼女たちの未来は wow wow wow wow 

我々には変えられるものではなかった yeah yeah yeah yeah

 

そう、言うなれば、この時代のアイドルは、私たちの影響を受けない、マーベルのキャラクターやミッキーマウスとかわらなかったのだ。

消費者に届くのは完成品だけであり、完成品は綺麗であり、完璧でなければならない。

だからこそ、彼女たちは「アイドル=偶像」であった。

 

その一方、AKBは、「潔いまでの未完成の押し付け」をその特徴としている。完成品が提示されることはほぼない。そもそも初めのプロジェクトコンセプトが、「次世代の可能性のある人材を発掘、育成、そしてデビューさせる。デビューまでの課程を完全公開」なので、結果はおまけに過ぎないのだ。

 

その上、提示してくる未完成品の数が尋常ではない。

 

私がハマった2011年当時で考えると、

AKB48のメンバーは70人ほど。

そこに姉妹グループSKE、NMBがあり、総勢150名ほど。

 

当たり前だが、150人もいれば様々な人がいる。背景・性格・熱量もそれぞれである。人間関係も自然と形成されるし、その中で、ドロドロとしたものや、熱いストーリーもうまれる。その清濁あわせた全てが、簡単に手に入る情報として、消費者のところに届くのである。

 

こうなると、もはやAKBを楽しむことは「キャッチーな歌を歌う可愛い女の子を見る」ことに留まらない(ちなみにAKBの楽曲は極限まで練り上げられたキャッチーな完成品が多い、詳細は後述する)。ドラマや小説、はたまたドキュメンタリーをみているのと同じ、生々しさをもった「人の生き様を楽しむ」こととなるのだ。

 

AKBという物語は人生賛歌である。

同時に、その足元に転がる生々しい現実や失敗も目に入る。

 

例えば、2012年の1月、男性との交際写真が流出した不人気メンバー2人が、流出したその日に活動辞退という形でAKBを解雇された。

 

これを見た時、私はえげつなさ(犯罪をしているわけでもないのに職・立場を失うという事実)に震えた。一方で、同時にそこにある「生々しいエンターテイメント」に惹かれてしまったことを覚えている。

 

さて、AKBという物語のさらなる強みは、ファンが登場人物になれる点にあった。そう、選抜総選挙である。

 

一応知らない人のために説明すると

(知らない人はここまで読んでないと思うけど)

 

AKBは部活と同じように、CDを出す時に、それを歌うレギュラーのメンバーみたいなのが選ばれて、その人たちしかテレビに出れない。で、普段は芸能界のプロがそれを選ぶけど、1年に1度だけ、それが、ファンによる人気投票で決まるという仕組み。

 

人気投票をするためには、CDを買ったり、ファンクラブに入らないといけない、しかしファン1人当たりの投票数に上限はなくて、頑張れば頑張るほど、1人のアイドルの人生を変えることができるシステム。

 

この制度によって、消費者は、ストーリーを味わう側から、ストーリーに参加する側に変わってしまう。

 

これがヤバい。

 

そしてよくできているところとして、消費者は必ずしも、青天井で頑張らなくてもいい点があげられる。「ちょっと1票入れてみるか」くらいの気持ちで参加しても、その瞬間、その人は、「AKBという壮大なストーリーの登場人物」になるのだ。

 

いうなら、ドラマを見ながらにして、自分もドラマに参加できて、ストーリーを変えることが出来るっていう状況。

 

しかもお金もほとんどかからない。実際ドはまりしていた2011-2015年で使ったお金は、総選挙投票用に一時的に加入したコンテンツのお金と、ご祝儀で買った恋するフォーチュンクッキーのCDだけなので、実質5000円程度。えげつないほどリーズナブル。

 

こんなエンターテイメントあります?面白すぎでしょ。そうして私はAKBにのめりこみました。

 

2010-2012年頃にかけて、私と同様にライトにAKBにのめりこむ一般層が増え、社会現象が生まれました。実際、AKB48総選挙は、2012年からテレビで生放送され、2013年には平均視聴率20%をたたき出しました。国民ドはまり。平和な国ですよね。

 

さて、最初の画像に書いていたように(5分で作った雑画像ですが)、私の推しは2011年6月から変わらず指原莉乃です。余談ですが、ユニットで好きなのは、圧倒的にNot yet(さっしー大島優子北原里英横山由依)でした。つよつよメンバーよね。

 

さっしーの何が魅力なのかと言われると難しいのですが、一番は「よくわからんけどいつの間にか応援したくなる(人の心に入ってくる才能)」と「よくよく見るとかわいいなっていうちょうどよさ」なんじゃないかなと思っています。

 

今となって、なんであんなにAKBにハマったのか考えてみると、やっぱりさっしーを応援していたからなのかと思います。

 

皆、少しは共感してくれると思うのですが、

いわゆる立身出世ストーリーって見てて気持ちよくないですか?

 

ダイの大冒険のポップしかり

 

ゴーストスイーパー美神の横島しかり

 

元々はへたれ気味なキャラクターが、一生懸命努力して頂点を極めるのが好きなんですよね。

 

そう、私にとってAKB48とは、「エンターテイメント戦国時代における指原莉乃の天下獲り」の物語だったのです。

 

前田敦子大島優子が切磋琢磨して築き上げ、前田敦子が去った後絶対王者として君臨していた大島優子を倒して頂点に立ち、その後王道ライバルとして立ちはだかる渡辺麻友に一度敗れるものの、最後は渡辺麻友を倒して再度頂点にたつ。

 

マンガのようですよね。

そういう意味では、2013年、国民が注目する中、さっしー大島優子を倒したときが楽しさのピークで、2015年にさっしーが1位に返り咲いた時点で私のAKBのストーリーは終わったのかもしれません。

 

2017年まで、総選挙に投票してましたけどねwwww

ちなみに余談となりますが、2017年に投票したメンバーは以下の通り。

 

指原莉乃横山由依矢吹奈子渋谷凪咲

 

ヒトを見る目凄くない?特にこの時の渋谷さんは関西の一般の人もまだ知らなかった頃なので、我ながらすごいなと思います。渋谷さんについては、また次回以降、NMB48について語る回で触れたいと思います。

 

なお、会いに行けるアイドルというAKBですが、私は1回しか現場にいったことがありません。それも京セラドームの全国握手会のみ。その時、さっしーとも握手しました。さっしー、絶世の美女じゃないですが、普通に可愛かったです。

 

その時、自分の仕事忙しくて、「仕事がんばって!って言ってください」って言おうと思ったのに、いざ順番回ってきたら

 

私「あっ、仕事っ!がんばって…」

さ「うん、ありがとうね!」

 

で終わった、残念オタクエピソードも今では懐かしい思い出ですなぁ、ぶひゅっ、ぐひゅふ、ふふふ。

 

大分ダラダラと書きなぐってきましたが、AKBの魅力をもう1つ語っときましょう。それは楽曲の良さ。

 

アイドルたちが未完成の状態で出てきている一方(からこそ?)、楽曲は秋元康をはじめとする歴戦のプロによって極限まで研ぎ澄まされているのです。

 

なので、ヒット曲以外にも、名曲が多いのです。

オフィシャル動画をつかって、私のおすすめの曲をいくつか紹介しますね。アップされていない曲でもおすすめがいっぱいあるのですが、それはまぁ一応ふれずにいときましょう。気になる人は私に直接聞いてください。

 

今回ピックアップした曲は5曲。

最初3曲は歌詞のよさ、最後2曲はアイドル曲としての完成度を感じてください。

youtu.be

1曲目。桜の木になろう。2011年の卒業シーズンに出されたシングル。歌詞が非常に流麗で、情景が浮かぶ。この歌詞の美しさは、「川の流れのように」に通ずる、秋元康の真骨頂といえる(と私は思う)。

 

youtu.be

2曲目はチームB劇場公演「パジャマドライブ」の「初日」。

アイドルとしてステージに立つまでの過程をうたった1曲。

努力を続ける全ての人に通じるサビ歌詞がたまらない。

 

youtu.be

3曲目。じゃんけん選抜のシングル曲。「チャンスの順番」。

歌詞の言い回しが全体を通して最高に秋元康でたまらない。

今人生がうまくいっていない人すべてに捧げたい。

 

youtu.be

4曲目は当時の若手メンバーで歌ったカップリング、「LOVE修行」。AKB本体としては屈指の王道アイドルソング秋元康は天才だが、この歌詞書いている姿を考えるとホントぞわぞわする。

 

youtu.be

5曲目。渡辺麻友のソロシングル、「シンクロときめき」。

最強にアイドルなまゆゆが歌う最強アイドルソング

これは典型的な秋元康っぽい「非モテ系僕」主人公の歌詞。

THE 康ソング。

 

いやぁ、ホントAKBの曲はいい曲が多いなぁ。秋元康天才だわ。

今では聞く機会も減っていますが、時々は昔を思い出しながらAKBでも聴こうっと。

 

あっ、あと、AKB本体はもちろん好きだったんですが、AKBが全盛期を迎えた時に、「AKBに追い付け、追い越せ!」で頑張ってたNMBもとても魅力的だったんですよね。なので、必ず後日、NMBの最盛期がいかにえげつなかったかということは語ろうと思います。

 

そんなこんなで今日のブログは終わりです。ちなみにタイトルは、秋元先生の名言の中で私が一番好きな名言であり、人生の原動力でもあります。

 

あと、最後に、令和ロマン(今年は彼らがくると思う)の漫才ネタ、「秋元先生」のyoutubeを貼ってさよならします。後半めちゃ笑えるから暇なら見てみてね。じゃあの。

(25) 漫才「秋元先生」【令和ロマン】 - YouTube